便り

地域医療研修の感想(秩父市立病院)

初期研修医 2年 A様

 

言ってしまうと失礼だが地域医療実習について深く考えていなかったため、どんなことを学ぶか具体的な目標もなく、特段の期待もなかった。

秩父という地域についても同様にほとんど予備知識はなく「埼玉でも最も山間の場所」というイメージがあるだけだった。よくわからないが行けばなんとかなるだろうという気楽な心構えで臨んだ実習だったが、地域医療でしか得られないであろう自分なりの成果が得られ満足度100%で終えることになった。

 
一つには高齢、医療過疎化地域の医療に興味を覚えたことが新しい発見だった。

もともと発展途上国地域の医療に興味があり、平等な医療の普及に関して思いは強かったが大滝診療所や吉田地域の地域包括医療センターを訪れたときに思いがけず同じような思いを抱いた。

国際保健医療と地域医療に類似点があると気づくと自然と興味をもつことができた。
 

二つ目には秩父地域の産婦人科医師との出会いがある。

私が産婦人科志望のため病院長の計らいで紹介してもらったその先生は大学の先輩であり産婦人科医であり、大学病院で働いた後に秩父で産婦人科病院を開いている。

大学病院に就職したあとの選択肢として地域医療に携わるという道とその実際を具体的にイメージし、自分の将来像と照らし合わせることができた。

 
まだ研修医の受け入れが始まったばかりの秩父市立病院であり、研修システムは不十分と担当の医師は少し申し訳なさそうに話していた。

しかし今後の秩父地域医療をよりよくするために働いている様々な人と一緒に、目指すべき地域医療とはどんなものかを考え、その発展の途中に少しでも身を置けたことが一番良かった。

たくさんの人にお世話になりながら得られた成果は今後にも生かしていかなければいけないと思う。